高木 |
早いもので、もう12月ですね。ミレニアムに沸いた日が昨日のようなのに。 |
浅川 |
これからはクリスマス、お正月と、ハレのイベントが続きますね。 |
高木 |
お客様をお招きしたり、家族で華やかに非日常の食卓を囲むことが増えるから、お料理にも自然と力が入りますね。いやー、これぞ腕の見せ所!お料理上手的演出の、絶好のチャンス到来!頑張らなくっちゃ。よしっ!(ミョーに興奮する高木さん) |
浅川 |
いやいや、そんなに張り切らなくても大丈夫ですよ。家庭で誰にでもできて、華やかなスープをお教えましょう。まずは、壷焼きなんかどうかな? |
高木 |
壷焼きスープって、ロシア料理では器にパンをかぶせてあるんですけど、フレンチではパイをかぶせているんですよね。 |
浅川 |
そうそう。あれは形も楽しいし、食べる時にパイを破る瞬間もドラマティックですからね。今はスーパーでパイシートを売っていますから、家庭で簡単にできるんですよ。 |
高木 |
えーっ、家庭で壷焼きなんてステキ!教えて教えて! |
浅川 |
簡単簡単。まずね、卵黄を少量の水で溶いて耐熱カップの淵に塗り、器の円周よりも1?2センチ大き目にパイシートをかぶせます。照りを出すためにパイの上にも卵黄を塗って15分から20分オーブンで焼きます。パイシートの横の部分にも色がつけば焼き上がり。以上。 |
高木 |
オーブンの温度は? |
浅川 |
180度くらいですね。器の中のスープは、冷めたものでも大丈夫。もちろん温かくても大丈夫ですよ。 |
高木 |
壷焼きにすると、スープの香りが器の中にこもるから、破った瞬間にふわ?っと、何とも良い香りが広がるんですよね!クリームタイプでも、コンソメでもどちらも美味しいですね。 |
浅川 |
そういえば思い出した。以前、これのアレンジタイプの、とてもドラマティックなスープを味わった事がありますよ。ポールボキューズで食べた大統領晩餐会のスープ。トリをベースにしたコンソメスープに野菜とフォアグラ、トリュフが入っていて、層になった折りパイをかぶせて焼いたものだったんだけれど、パイを破ったと同時にバターとトリュフの香りが強烈に広がったの。びっくりしましたよ!値段もびっくりだけどね。20年近く前で、当時4,800円くらいしたんだから! |
高木 |
いや?ん!浅川さん、ゴージャース |